熊谷市 江南地区 篠原歯科医院のブログページです。
蒸し暑い日が続き、プールや海などで思い切り水浴びをしたい気持ちになりますね。
薄着になる季節ですので、おなかまわりが少し気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
意外かもしれませんが、おなかまわりの脂肪と口内環境、特に歯周病とは関係があります。今回は、肥満(特に内臓脂肪)と歯周病の関係についてお話しします。
数値でわかる、肥満と歯周病の関係
肥満の人は歯周病になりやすいことが、研究により明らかになっています。
BMIが20未満の人を1とすると、
- 20~25未満の人は【1.7倍】
- 25~30未満の人は【3.4倍】
- 30以上の人は【8.6倍】
BMIの他にも、体脂肪率やウエスト/ヒップ比の値が高いほど歯周ポケットが深いという報告もあります。やはり肥満と歯周病には相関関係があるようです。その理由について詳しくみていきましょう。
内臓脂肪が歯周病に影響する理由は?
内臓脂肪が歯周病に影響する原因は、肥満体型の人の内臓脂肪に多く存在するTNF-α(ティーエヌエフ・アルファ)という物質が、歯肉や全身の炎症反応を活発化させることにあります。
内臓脂肪が多いと、脂肪細胞から炎症性物質がたくさん放出されて身体の不調や病気につながりやすくなり、歯周病にも影響するということですね。
食生活の改善がダイエットと歯周病改善につながります
食生活の改善はダイエットだけでなく、歯周病の改善にも有効です。
例えば、砂糖や甘い飲み物の摂取を減らし、歯磨き後には食物を食べないようにすると、減量にも歯周病改善にもつながります。
栄養バランスの取れた食事を摂ることも大切で、野菜や果物を多く食べることで、歯の健康に必要なビタミンやミネラルを摂取することができます。
美容にもお口にも嬉しい効果がありますから、食生活の改善に積極的に取り組みましょう。
まとめ
近年の研究で、肥満、特に内臓脂肪は歯周病に影響することがわかっています。
適切なダイエットや生活習慣は、歯周病のリスク低減にもつながります。
ダイエットと口腔衛生の両方を意識し、美しい口元と健康を手に入れましょう。