熊谷市 江南地区 篠原歯科医院からのブログのお知らせページです。
こんにちは。秋も深まり、過ごしやすい季節がやってきました。
今年も秋の味覚のさんまは高騰しているようですが、美味しいものをたくさん食べて冬に備えたいですね。
さて、皆さんは歯の神経の役割をご存じでしょうか?
虫歯がひどくなった時に『歯が痛い!』と感じるのは、歯の中に入っている神経が痛みを感じているからです。
このような話を聞くと、「歯の神経のせいで痛いんだから、いっそのこと神経がないほうがいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、神経を取ってしまうと、色々と困ったことが起きてしまうんです。
歯の神経は正式には「歯髄(しずい)」と呼ばれています。
その歯髄が、歯にとって次のような重要な役割を担っています。
■刺激を伝える
歯にかかる様々な刺激を感知し、脳に伝えます。
■歯に酸素や栄養を送る
歯髄には毛細血管も入っていて、歯に酸素や栄養を補給しています。
つまり、歯の神経は歯の異常を脳に伝え、健康に保ってくれているのです。
このように、歯の神経(歯髄)が、歯を丈夫にするための栄養を運んでくれたり、
白い歯が黒くならずにいられるのは実は歯の神経の働きがあってこそなんです。
では、歯の神経がなくなるとどうなるのでしょうか?
歯の神経がなくなると、こんなことが起こってきます。
■歯にバイ菌が入っても気づかない
歯の神経がなくなると、歯に加わる刺激を感知できなくなるため、虫歯になっても「しみる、痛い」というような症状が起こらなくなります。そのため、せっかく歯が残っていても、根の奥まで虫歯が進んだり、根の奥が化膿したりする原因になります。
■歯の寿命が短くなる
歯の神経がなくなると、歯に栄養がいかなくなるため、枯れ木のように歯が割れやすくなります。そのため、歯の寿命が結果的に短くなってしまいます。
■歯の色が黒っぽくなる
歯の神経がなくなると、歯に酸素や栄養が供給されなくなるため、歯はツヤを失って黒ずみ、見た目にも悪影響が現れます。
では、歯の神経がなくなったら、痛みも無くなるのでしょうか?
歯の神経を抜いたらもう歯が痛くならない、というのは間違いです。
確かに歯の神経が痛みを感じることはなくなりますが、神経を抜いた歯の内部にバイ菌が入って、歯の周囲の骨に広がって化膿すると、とても強い痛みを起こします。
歯の神経を守るためには、虫歯にならない、悪化させないことが大事です。
日頃のお口のケア、歯医者での定期的なケアをして、大事な神経を守っていきましょう。